国産豚肉の種類やブランドを紹介!バークシャー種ってなに?

 

国産の豚肉にはいろいろな種類があり、また全国各地には数多くのブランド豚が飼育されています。

松阪牛で有名な三重県の「松阪豚」や、沖縄県の「アグー豚」といったものが代表的なブランド豚として挙げられ、スーパーなどで「ちょっと良い豚肉を買ってみよう」と考えたときには、こちらの豚肉を手に取ることも多いのではないでしょうか。

しかし、実際に豚肉の品種にはどういった違いがあり、さらにどれくらいの種類があるのかということはあまり知られていません。

そこで、ここでは国産豚肉の種類やブランド豚をご紹介していきます。

また、豚肉の品種のひとつであり、日本では「黒豚」という名前で知られるバークシャー種についても掘り下げて見ていきますので、ぜひ参考までにご覧になっていってください。

 

国産豚肉の種類について

現在、日本で食用の豚肉として流通している豚の品種は6つです。

まずは基本的なその6つの品種を見ていきましょう。

 

○ランドレース種
デンマークが原産で、飼育のしやすさや発育の良さが特徴的な品種です。
食用としては赤身の量が多くなることから、三元豚などにおける交配のメイン品種に使われている品種となっています。体が白で胴長といった見た目の特徴があり、養豚場では見かける機会も多いとされます。

 

○大ヨークシャー種
原産国はイギリスで、地名であるヨークシャーからその名前が付けられました。

ランドレースと同じように白色の体を持ち、大柄な体型をしているところが特徴のひとつでもあります。

単種で食肉になることも多く、加工用食品によく使われている品種です。

 

○中ヨークシャー種
大ヨークシャー種よりも、若干小型の個体を中ヨークシャー種と呼びます。

日本においては、昭和初期まで食肉用の豚としてメインに生産されていた品種で、昭和生まれの方にとっては馴染みのある豚肉と言えます。

 

○バークシャー種
ヨークシャー種と同じで、こちらもイギリスが原産国となっている品種です。

バークシャーというのも知名ですので、その点もヨークシャー種と共通点があります。

また、このバークシャー種は、体が黒い色をしていることから「黒豚」と呼ばれることがある品種です。

現在の日本で「○○黒豚」という名前のブランド豚は、このバークシャー種を単体同士で掛け合わせた純血種のことを指していますので、市場でよく見かける鹿児島県産黒豚などもこのバークシャー種ということになります。

 

○ハンプシャー種

イギリス原産の豚だったハンプシャー種ですが、アメリカの開拓が進むにつれて主にアメリカのケンタッキー州で品種改良がおこなわれ、現在の形となりました。

そのため、現在ではアメリカの代表的な豚の品種として知られるようになっています。

ただし、日本ではあまり馴染みも人気もなく、そこまで見かける機会は多くありません。

 

○デュロック種

ハンプシャー種と同じく、アメリカで飼育されることが多いのがこちらのデュロック種です。

ハンプシャー種よりも肉質が良く、さらに飼育のしやすさや発育のスピードに優れていることが特徴的な部分として挙げられます。

すぐに大きくなってくれるというのは、生産者にとっては非常に大きなメリットとなりますので、日本においてはハンプシャー種を選ぶならこちらのデュロック種を選ぶという養豚場が増えているようです。

 

日本のブランド豚にはどんな種類が使われているのか?

豚の品種について分かったところで、実際に日本で生産されているブランド豚にはどの品種が使われているのかが気になるところかと思います。

現在、日本においてのブランド豚やご当地銘柄豚といった豚肉には「三元豚」というものが多く流通しています。

三元豚というのは、先ほどご紹介した6つの豚の品種の中から3種類を掛け合わせたものです。

そのため、「三元豚というブランド豚があるわけではない」ということを覚えておいてください。

三元豚というのは、それぞれの品種の良いところを掛け合わせた結果、肉質・生産スピード・生産量に優れた食用豚のことを指します。

つまり生産の仕方といってもいいわけですが、銘柄豚の多くにはこの三元豚システムの豚が使われているということです。

例えば、冒頭にも出てきたブランド豚の代表格「松阪豚」ですが、こちらにはランドレース・大ヨークシャー・デュロックといった3つの品種が掛け合わされています。

独自の飼育・配合の重ね方によって、脂身の質や生産される肉量において優れてきたものが松阪豚でもあるわけです。

ちなみに、ちょっと特殊な豚の品種としては、こちらも冒頭に登場した沖縄県産のアグー豚が挙げられます。

こちらはアグー種という単体の豚品種なのですが、元々は中国が原産国です。

しかし、古来より沖縄県では食用として用いられてきた品種で、日本における数少ない在来種ともされています。

このように、ブランド豚にはいくつかの品種を掛け合わせたものから単体の品種まで、様々な種類の豚肉が存在しています。

そして、次に日本で黒豚と言えば「バークシャー種」といわれている、ブランド豚について見ていきましょう。

 

黒豚に使われているバークシャー種の特徴

豚肉の品種のひとつであるバークシャー種ですが、こちらは主に鹿児島県産の黒豚に使われている種類の豚です。

鹿児島県では明治時代から、輸入されたバークシャー種を使って品種改良が行われてきていて、現在でもその県産ブランド豚には厳格なルールが存在しています。

それが「バークシャー種のみを掛け合わせる」といったもので、鹿児島県の黒豚はバークシャー種単体でなくては認められないようになっています。

バークシャー種というのは、ランドレース種やヨークシャー種といったいわゆる「白豚」よりも、生産量に劣る部分があるのですが、その分1頭あたりの品質は高く、極上の脂身を生み出してくれるともされている品種です。

しかし、ほかの品種と交配すると単体のときよりも味わいが落ちるともいわれている品種なので、その扱いは非常に難しいものがあります。

そんなバークシャー種ですが、鹿児島県の黒豚以外にも「埼玉県産・彩の国黒豚」や「群馬県産・とんくろー」といった形でブランド豚として流通しています。

埼玉県産の彩の国黒豚は、イギリス原産であるバークシャー種の「本物の美味しさ」というものをテーマとしていて、生産の仕組みや量にこだわって飼育システムを追求しているブランド豚です。

近年、評価も高まってきているブランド豚ですので、鹿児島県産の黒豚のようにメジャーになる日も近いかもしれません。

また、群馬県産のとんくろーは、群馬県独自の美味しさを求め、鹿児島やイギリスから優秀なバークシャー種を集め生産が行われています。

群馬県の恵まれた自然の中でじっくり育てた黒豚は、1頭ごとに個体管理を行っていて、「(社)日本種豚登録協会」が発行する黒豚証明書というものが添付されているほど、こだわりの強いブランド豚です。

 

 

まとめ

日本で生産されている豚の品種や、ブランド豚の種類、また黒豚というのが何を指しているかをご覧いただきました。

どの品種にも優れた部分はあるのですが、日本ではやはり黒豚というものがブランドイメージとして人気が高く、多くの人々に好まれています。

バークシャー種という単体の品種を改良した結果に生まれた日本の黒豚ですが、全国各地に旅行などで訪れた際、見かけた場合はぜひともそのこだわりの味を体験してみてください。