ブランド豚肉の産地について、国内から海外までまとめて紹介
ブランド豚と名乗っている豚肉というのは、国内だけでなく世界中で生産が行われています。
国内だけでもブランド豚の種類というのは400種類近く存在しているとされていますので、いかにその数が多いかということが分かるのではないでしょうか。
ここでは、そんなブランド豚の生産されている主要産地をまとめてご紹介していきます。
国内から海外まで、いろいろな土地で飼育されているブランド豚について、ぜひチェックしていってください。
国産ブランド豚の主要産地
それでは、まず国産ブランド豚の主要産地をご紹介していきましょう。
ちなみにブランド豚というのは、各生産農家が独自に交配を重ねて、オリジナルの品質を持った豚のことを指していて、それぞれ地域などによって違いが生まれるものです。
「北は北海道、南は沖縄まで」幅広い地域で養豚農家というのは存在していますが、その中でも特にブランド豚が多く生産されている地域を見ていきたいと思います。
○北海道
北の大地である北海道は、敷地面積が広いことからも数多くのブランド豚が飼育されています。
各地方によっても特色が異なり、それぞれ違った品種の豚を交雑させて独自の血統を生み出していますので、そのこだわりにも注目したいところです。
また、代表的なブランド豚は以下の通り。
・赤井川村産サラダポーク
純穀物飼料で育てているため豚肉特有の臭さがなく、あっさりとした味わいです。
肉質はとても柔らかく、またジューシーな仕上がりとなっています。
さらに保水性に優れていて、ドリップが出にくいという特徴があるため、日持ちが良いというのも魅力的な部分です。
・知床ポーク
こちらも植物性飼料を使っているため、イヤな臭いがほとんどない豚肉です。
非常にあっさりとした味で、しゃぶしゃぶなどシンプルな料理には最適なブランド豚となっています。
○山形県
東北を代表するブランド豚の産地で、平牧三元豚をはじめ数多くのブランド豚が生産されています。
・平牧金華豚
中国浙江省をルーツに持つ豚を使って配合を重ねた、山形県独自の金華豚です。
その品質は和牛にも引けを取らない程とされていて、上質なサシが入った肉質はまさに極上の逸品。
肉のキメが細やかで、さらにコクと甘みがあり、豚の常識を超えた幻の豚ともいわれています。
○埼玉県
実は関東の中でもブランド豚の生産量が多いというのが埼玉県です。
あまりイメージはないかもしれませんが、非常に多くのブランド豚が飼育されていて、全国へと流通されています。
・スーパーゴールデンポーク
独自改良したイギリス原産のバークシャー種をメインとした交雑種で、エサにパン粉を加えているという点が特徴的です。
甘みがあり、軽い食感に仕上がっているため、豚肉ながらさっぱりと食べることができます。
○奈良県
奈良産豚肉ヤマトポークというブランド豚の生産に尽力している奈良県も、主要産地のひとつに数えられています。
○島根県
県をあげて養豚に力を入れているのが島根県です。
島根県では、県産ブランド豚を全国に広めようとさまざまな活動をおこなっています。
中でも「ケンボロー芙蓉ポーク」は、牛肉の味わいを超えるほどの旨味が詰まった豚肉として、非常に注目されています。
○鹿児島県
国産ブランド豚の産地としては、最大クラスのシェアを誇るのが鹿児島県です。
昔から豚の飼育が盛んな地域でもあり、黒豚という言葉を日本中に広めた功績は非常に大きいのではないでしょうか。
最近では、伝統の黒豚以外にも多くのブランド豚が生産されていて、また違った味わいの豚肉も楽しめるようになってきています。
・南州ナチュラルポーク
豚本来の自然な旨味を引き出した仕上がりで、臭みやクセを感じさせない風味はどんな料理との相性もばっちりです。
ジューシーで柔らかい食感が特徴でもあり、飼料にビタミンEやセレンを多く配合しているので、ビタミンE含有量が一般的な豚の2倍という数字を叩き出しています。
・鹿児島黒豚 黒の匠
通常の鹿児島県産の黒豚を、さらにグレードアップさせたのがこちらのブランド豚です。
飼育期間がおよそ240日間と、じっくり丁寧に育てられた豚は極上の味わいとなっています。
豊かな旨味ときめ細かい肉質というのがモットーでもあり、鹿児島県黒豚生産者協議会の基準に準じた配合飼料で飼育されているというのも特徴的な部分です。
海外におけるブランド豚の産地
豚肉は海外でも多く生産されていますが、その中でも主要産地を見ていきたいと思います。
○中国
美食の国ともいわれる中国では、金華豚を筆頭に多数のブランド豚が生産されています。
その豚肉の生産量は世界でもナンバーワンとなっていて、まさに豚肉の一大産地と言えるでしょう。
○アメリカ
中国に次いで豚肉の生産量が多い国がアメリカとなっています。
アメリカでは、デュロック種など品種改良の核ともなるブランド豚が生産されている地域で、その役割は非常に重大です。
ほかにもイギリス原産の豚を品種改良して、独自のブランド豚として生産しているところがアメリカの特徴といえます。
○スペイン
日本でもお馴染みとなったブランド豚・イベリコ豚を生産しているのがスペインです。
イベリコ豚以外にもセラーノ種といったブランド豚を昔から飼育しているため、豚肉の消費量自体も多いところが特徴に挙げられます。
○カナダ
生産量としては世界で7~8番目のカナダですが、日本に多くの豚肉を輸出しているブランドポークの一大生産地でもあります。
主にケベック州で飼育された豚肉は、ペパーミントなどが飼料に使われているため、爽やかな味わいが特徴的です。
また、品種としてはLWDの三元豚となっていて、日本人にも馴染みのある肉質となっています。
まとめ
国内から海外まで、幅広くブランド豚の産地をご紹介してきました。
どこの生産地でもこだわりを持ってブランド豚が飼育されていて、土地ごとに特徴が異なることも分かってもらえたのではないでしょうか。
ブランド豚を選ぶ際には、こうした産地をチェックしてから購入してみるのもいいかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。