お一人様需要。いま1人前の時代
最近では、「焼肉やステーキが食べたい」というときに便利な「ひとり焼肉屋」や「ひとりステーキ屋」というお店が増えてきました。
昔であれば、焼肉やステーキといったら家族揃っての外食や自宅での豪華な料理で味わうものの代名詞ともされていましたが、時代はかなり変わってきているようですね。
近頃ではお肉を食べるのに「お一人様需要」が増えてきていて、外食でも自宅でも1人前分のお肉を好きなように食べる時代となってきています。
そこで、ここではお一人様で味わうお肉の話をメインテーマとして、「どんなお店があるのか?」また「1人前のお肉の量ってどれくらい?」といったことについてご紹介していきますので、ぜひひとりでお肉を食べる際の参考にしてみてください。
時代はいま一人肉ブーム
現在、都内をはじめ全国各地に「ひとり焼肉」や「ひとりステーキ」を対象としたお店が増えてきています。
誰かを誘って焼肉やステーキを食べるよりも気軽で、さらに1人前を食べてサッと帰るだけなのでリーズナブルに楽しめるというのが魅力的な部分です。
焼肉屋ではひとり用の七輪が用意され、自分の好きなお肉を好きな焼き加減で食べることができるので、ストレスがないというのもポイント。
誰かの好みを気にせずに焼肉が食べられるというのは、かなりの快感と言えるでしょう。
ひとり焼肉がブームになってきたのは2010年ごろからですが、その数年後からはひとりステーキブームというのが来ています。
好きなグラム数を1人前として提供してくれるお店が多いため、肉好きにとっては堪らないサービスと言えますね。
また、ひとりステーキブームの裏には「ダイエットには赤身肉がベスト」というキャッチコピーもひとつの要因としてあるようです。
昔は、痩せたいのであれば肉を食べずに野菜だけを摂るといったダイエット方法が主流でした。
しかし、最近では大手ダイエットジムが指導する食事制限方法として、「炭水化物を抜いて赤身肉をメインとする」といったものが広く知れ渡るようになってきています。
このように、ダイエットをしている方にも「肉食」というのがおすすめされた結果、ひとりステーキ人気が拡大されることになったというわけです。
お一人様需要に合わせて進化する肉料理店
お一人様需要の高まりに合わせて、お肉をメインに提供する飲食店では様々なサービスが展開されています。
その進化は特にお一人様を意識したものが多く、一例を挙げるとすると「1枚から注文可能」という焼肉屋もあるほどです。
これには、牛肉や豚肉の美味しい部位を1枚から注文ができるため、いろいろな種類を堪能できるというメリットがあります。
また、希少部位は値段が高くて食べられないという方にとっても、少しでもリーズナブルな価格で高級肉が食べられるということで人気となっています。
さらに、現在その需要を高めているのがひとり焼肉用に座席が区切られているお店です。
周りを気にせずひとり焼肉が楽しめるというのは、女性にとって特に嬉しいサービスと言えるのではないでしょうか。
お一人様が知っておきたい肉料理屋での1人前の定義
ひとりで焼肉屋やステーキ屋などに訪れる際に、少し気になるのが1人前の量です。
特に焼肉屋での「1人前」というのは、お店によってもかなり量が変わる印象があります。
そこで、お店ごとの一般的な1人前の量というのを見ていきましょう。
○焼肉屋での1人前の定義
焼き肉屋の1人前がどのくらいの量なのか、ぴたりと当てられる人は少ないのではないでしょうか。
ちなみに焼肉屋においては、1人前は肉の枚数ではなくグラムで計算することが大半です。
大抵のお店では80グラムから100グラムが1人前とされていますので、カルビやロースで3~4枚といったところでしょう。
なお、実はこの焼肉屋での1人前の量というのは以前よりも少なくなってきているようです。
理由としては色々な部位を多く楽しんでもらいたいから、というものが挙げられますが、実際には1皿の値段を下げることで割安感を演出する目的があります。
そのため現在、焼肉店で1人前を注文したとしても、大人が一人で食べるとすれば物足りなさを感じてしまうこともしばしば。
さらに1人前を60グラム程度に設定している店もあるようですが、お一人様で訪れるのであればこうした1皿が少なくて値段が安いところが利用しやすいかもしれません。
○しゃぶしゃぶ屋での1人前の定義
しゃぶしゃぶ屋も焼肉屋と同様に1人前の量は同じかといいますと、実はその量には若干の違いがあります。
しゃぶしゃぶ屋では1人前の量を120グラムから160グラムグラムほどに設定しているところが多いようです。
しかし、しゃぶしゃぶの場合は1人前の量が多くても、焼肉よりカットが薄く、また出汁の中にくぐらせ脂身を落とすため、体感としてはそこまでボリュームを感じません。
焼肉よりもヘルシーに食べられますから、その分1人前の量というのは多めの設定となっているようです。
実際には、脂肪分の多いお肉であれば、脂が溶ける量も多く、さらに食べる段階では量が少なくなります。
○ステーキ屋での1人前の定義
ステーキの場合は、そもそも1人前という注文の仕方をあまりしません。
だいたいが100グラムか50グラム単位で自分の好きな量を注文できるようになっていますので、お店に訪れて「○○グラム」と伝えるようにしましょう。
ちなみに男性であれば200グラム、女性であれば150グラムくらいが一般的な目安となります。
もちろん、部位によっても食べられる量は変わってきますが、赤身部分が多いものであれば上記の数字を参考に注文してみてください。
自宅で料理、1人前の肉の量は?
自宅で「ひとり焼肉やひとりステーキを楽しみたい」というときに、どれくらいの量のお肉を買えばいいのか分からないという方も多いかと思います。
そこで、ここでは料理方法ごとに必要な1人前の肉の量をご紹介。
ぜひスーパーなどでお肉を買う際の参考にしてみてください。
○1人前は基本的に200グラム
お肉をメイン料理とする場合、基本的に1人前は200グラムが基準となります。
飲食店で提供される料理の場合は、これよりもやや少なくなりますが、自宅で料理をするのであれば200グラムを目安にお肉を購入すれば充分です。
○料理ごとに必要な1人前のお肉の量
ここからは料理ごとに必要な1人前のお肉の量を見ていきます。
・ステーキ
こちらは200グラムあれば、大半の方が満足するはずです。
普通の人よりも少し食べる量が多いという方で300グラムといったところでしょう。
400グラムが食べられるとなると、かなり大食いの方と言えます。
・しゃぶしゃぶ、すき焼き
しゃぶしゃぶやすき焼きといった鍋料理にお肉を使う場合は、ほかの野菜などの具材があるため、基準の200グラムよりも少なくて問題ありません。
ちなみにだいたいのしゃぶしゃぶ屋やすき焼き屋で提供されている1人前の量というのは、150グラム~180グラム程度とされています。
ただし、しゃぶしゃぶの場合においては、脂身の多いお肉を選んでいると出汁の中に脂身が溶け出してボリュームが少し減りますので、その点は考慮した方がいいかもしれません。
しゃぶしゃぶはさっぱりとした味わいが魅力的でもありますので、脂身が多ければ250グラムほど用意してもいいでしょう。
すき焼きは鍋の中に豊富な具材が入っているので、前述した180グラム程度で充分満足するはずです。
○煮込み料理
ビーフシチューなどの煮込み料理にお肉を使う場合は、煮込まれることでお肉が料理に溶け出していきますので、基準の200グラムよりも多めに用意するようにしましょう。
ちなみにメイン料理であれば250グラム、副菜としての煮込み料理であれば1人前130グラムほどが目安となります。
○ハンバーグ
牛肉でも豚肉でも作ることができるハンバーグですが、自分で作る場合にはおおよそ150グラム程度の挽肉を買ってくれば問題ありません。
ほかにパン粉や卵、玉ねぎといった具材が入りますので、肉単体のみを食べる料理よりかは1人前のお肉の量というのは少なくなります。
ちなみにお店で頼む際には、男性で200グラム、女性で150グラム程度が1人前の目安です。
このハンバーグに入っているお肉の量というのはだいたい全体の7~8割ですので、結果として150グラムの挽肉があれば充分1人前のハンバーグは作れる計算となっています。
まとめ
ご覧いただいたように、お一人様での肉食需要が高まる昨今、いろいろなサービスを展開する飲食店も増えてきています。
その理由としては、なんといっても気軽に利用ができて、しかもリーズナブルという点。
また、誰かと時間を合わせることもなく、思い立ったタイミングでお肉を食べに行けるというのも魅力的な部分と言えるでしょう。
なお、これからはさらにお一人様需要が高まり、お肉をひとりで食べるシーンというのが増えてくるとも予想がされます。
まだひとり焼肉やひとりステーキをしたことがないという方も、ぜひ一度気軽な気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。